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ムーサ ピアノスクール発表会2022
11月6日に「あづみ野コンサートホール」にて、ムーサ ピアノスクールの発表会を行ないました。
安曇野の田園風景の中、美しい木目のベーゼンドルファーで、皆さんがそれぞれの思いを込めて、大切に演奏してくれました。
皆さんの成長ぶりに涙するのはもちろんのことですが、皆さんの音楽に対する愛情が伝わってきて、とても心が暖かくなりました。
私も生徒の皆さんが大好きです!!
ゲスト演奏に、こまくさ音楽教室の小松星先生をお招きしました。
記念品は、対馬むつみさんが製作して下さった楽譜カバーです!
対馬さんはピアノの生徒さんでもあるのですが、長い間ピアノ教室を見守って下さっている「教室の母」のような方なのです。
ピアノ教室は、調律師さんや、お掃除の方や、色々な方に支えられています。
皆様のおかげで教室が続けられることを大変感謝しております!!
これからも音楽に対する愛が溢れる教室、人間同士の愛があふれる教室にしていきたいと思います!!
こまくさ音楽教室発表会2022
10月23日に、こまくさ音楽教室の発表会を開催しました。
今年も初めての発表会デビューが14名も参加しました。ようこそピアノの世界へ!
いつも小さい方たちの演奏には感動します。無心に弾いていらっしゃるからでしょうか。
皆さん一年間の成果を発表してくれて、その成長ぶりに先生方も影で涙していました。
小さい頃からピアノを習うと、知能指数が10%ぐらい高くなり、知能が発達するとされています。
そしてピアノを大切に弾くことによって、人にも優しくできるようになり、周囲と調和する精神性を養うことができるというお話をしました。
講師演奏は、こまくさ教室の小松星先生が、ショパンの英雄ポロネーズを弾いて下さいました。
先生方の演奏活動も、どうぞ応援してくださいね!
猫の訃報
美しいピアノ
ブログ移転します
プログの写真が表示されなくなってしまいましたので、「ムーサ ピアノサロン」のブログへ移転します。どうぞこちらをご覧ください。
桐朋学園でヴォスクレセンスキー先生のレッスン
6月29日に桐朋学園大学へ行きました。
2年前に新校舎ができてから、初めての訪問です。
音楽教室から大学まで17年間通った学校ですから懐かしいですが、すっかり新しい校舎になりました。
今は仙川キャンパスは高校で、調布キャンパスが大学になっています。
隈研吾雲林にるデザインで「楽器の中で生活を送る」という発想から生まれました。
今はもう生徒たちが奏でる音色に満たされています。
以前は高校の教室は地下でしたが、今は2階になり、とても明るくなっていました。
床と壁は木で覆われた教室です。
レッスン室です。
朝5時から夜10時まで練習することができます。旧校舎では良く練習していました。
校舎の入り口。奥が事務室で、左が学生ホールです。よくここで屯していましたね。
ヴォスクレセんスキー先生は世界最高峰のモスクワ音楽院で50年に渡り指導をしていらっしゃるピアニストであり名教師で、先生の門下から沢山のピアニストを輩出しています。
現在は桐朋学園の名誉教授でもいらして、毎年日本へいらしています。
学生たちがご指導を受ける中、私の生徒さん一人だけ小学生でした。
はじめは緊張しましたが、とても暖かく詳しく教えて下さいました。
これぞロシアのロマンチシズムの真髄というご指導でした。
お目にかかれて光栄に思います!
ご高齢ですが、とてもお元気です。またお目にかかれますように!
「6月の小さな音楽会」
佐久平交流センターでコンサート
恩田美佳サロンコンサート
ムーサ ピアノサロンにて、フルートの恩田美佳さんのサロンコンサートを行ないました。
親しみやすい小曲と、超絶技巧の「カルメン・ファンタジー」を演奏して下さいました。
カルメンは何度も合わせの練習をしましたよ。
演奏の後で、皆さんでお茶を飲みながら、恩田さんがドイツに留学していた時のお話を伺いました。
写真も見せていただき、しばしドイツの世界に遊びました。
ドイツでは、朝はあまり食べないし、夜も簡単なお食事で、家をきれいに保つために、家ではあまりお料理をしないそうですね!
サロンでは、身近に演奏を聴くことができて、演奏者と対話もできるので、ホールの演奏会とは違った楽しみがありますね。
音楽があふれる毎日です!
松本ピアノフェスティバル2019その5
メインコンサートは、山本貴志さん、清塚信也さん、レ・フレールさんです。
こちらはもう何も説明はいりませんね!
1500人のご来場をいただき、圧倒的な熱いコンサートとなりました!
レ・フレールと一緒に手拍子をする皆さまを見て、リズム指導の岩瀬洋子先生が、長野県の方にはリズム指導などいらないと、「長野県の方は真面目だけど、ノリがいい!」とおっしゃっていました。
それにしても清塚さんはトークがうまいですね! あ、もちろんピアノも流麗です。
山本貴志さんと清塚信也さんは、同じ桐朋学園の1年違いだそうです。(私はだいぶ先輩です。審査員の楠原祥子先生は同級生で、玉置先生は大先輩です!)
このようにすばらしい方々に松本へ集まっていただいて、本当に夢のような2日間でした。
日本とフランスの第一線で活躍するピアニストたちと、それを迎える何千人というお客様の熱い思いと、
フェスティバルを準備した私達スタッフの熱意と、応援してくださった協賛企業の皆様、
この日のために研鑽を積んできたジュニアの皆さんたちと、ご家族の皆様、
本当にどうもありがとうございました!!
また次回、松本の地でお会いしましょう!!
松本ピアノフェスティバル2019その4
リハーサル室ではワークショップが行なわれました。
まずはじめに、岩瀬洋子先生による「リズム指導」の講座があり、ピアノ指導者の方が多く集まって、熱心に耳を傾けていました。
やはりテキストを見ただけではわからないこともありますが、岩瀬先生ご本人のお話をきくと、目からウロコがポロポロですね。
午後は、パリ国立高等音楽院教授のイブ・アンリ先生をお招きして、レクチャーコンサートと公開レッスンを行ないました。
レクチャーコンサートといっても、お話よりも演奏の方が多く、ベヒシュタインによる生演奏を近くで聴くことができて、とても贅沢な時間でした。フランスの演奏法はとても軽やかで、多彩な音色の輪郭がくっきりと際立ち、様々なハーモニーの変化を豊かに味わうことができました。
。
通訳は東京藝出大学の鈴村真貴子先生です。
公開レッスンは、パリ音楽院のレッスンさながらに、高度な音楽的内容を、惜しげもなく伝授してくださいました。
松本ピアノフェスティバル2019その3
2日目のロビーではジュニアピアニスト アワードの「歴代ミューズ賞受賞者によるコンサート」が行なわれ、皆さんの成長ぶりを目の当たりにして嬉しく思いました!
午後はピアノデュオのMumukiさんによる、ピアソラのコンサートです。
Mumukiは山本京子さんと武田有賀さんによる連弾で、「22世紀のクラシック」としてピアソラなどの音楽を世界に向けて発信しており、私もとても興味があります。
こちらはリハーサル風景です。
そしてロビーコンサートの最後は、おなじみの信州ジャズさんです。
最近3枚目のCDをリリースされ、ますますご活躍です!
ロビーではその他「猫ふんじゃった速弾き選手権」やピアノクイズ、ビンゴなどが行なわれ、
多くの方に楽しんでいただきました!
ピアノ関連の本やCDの販売も行なわれ、また今回はオルゴールの出店もありました。
松本ピアノフェスティバル2019その2
1日目の前夜祭は、青島広志さんのオープニングコンサートと、ジュニアピアニスト アワード、そして藤田真央さんの演奏です。
青島広志さんは、とても面白いお話を交えながら、ご自身で編曲された曲などを演奏され、後半にはテノールの小野勉さんとの共演となり、最後に客席の皆さんと一緒にトトロの「散歩」を歌い踊りました。
ジュニアピアニスト アワードの審査員の先生方と、藤田真央さんです。
左から桐朋学園大学教授 / 玉置善己先生、藤田真央さん、パリ国立高等音楽院教授 / イブ・アンリ先生、桐朋学園大学講師 / 楠原祥子先生。
終了後に皆さんでお食事へ。
この日の睡眠時間は4時間でした。
このようなスケジュールは、フェスティバルやツアーでは当たり前なので、音楽家はタフでなければいけません!
松本ピアノフェスティバル2019その1
松本ピアノフェスティバル2019を開催しました!
2日前より会場に飾る鉢花を運び、前日には正面入口の看板と旗が取り付けられます。
恒例のショパンマラソンの準備も整いました。
今年はステージと客席にショパンがいましたね! (ご来場の方にはわかる話ですみません)
東京からベヒシュタインも到着しました。
試弾していただくこともできます。
ベヒシュタインといえば、ドビュッシーが愛したピアノですが、
フレディー・マーキュリーも愛用していて、初期のレコーディングやコンサートに使用し、自宅にも所有していたそうです。
「ジュニアピアニスト アワード」のリハーサルが始まりました。
こちらのピアノはベーゼンドルファーのインペリアルです。
ジュニア ピアニストアワードのオーディション
3月31日に「ジュニア ピアニスト アワード2019」のオーディションを行ないました。
参加者の中か10名が合格となり、4月28日の「松本ピアノフェスティバル」に参加して、
「ジュニア ピアニスト アワード」のステージ(キッセイ文化の大ホール)で演奏します。
審査員は昭和音大教授の奥村彰博先生、信州大学教授の中島卓郎先生、スズメソード講師の臼井文代先生、桐朋学園大学付属音楽教室講師の深澤雅美先生です。
皆さんの熱意がすごくて、「他のコンクールと違う」という評判がしきりです。
オーディション通過者の中には、大阪から初参加の大山桃暖(もだん)くんがいましたが、
彼はテレビで再放送中のアニメ「ピアノの森」で、主人公の一之瀬海の子供時代のピアノを演奏しています。だんだん全国からの参加者が増えて、嬉しく思います。
4月28日18:00から、キッセイ文化ホールのステージを、ぜひ聴きにいらしてください!
ピアノを愛する皆さんの集いを楽しみにしております!
オーディションを実施した「松本ピアノ協会」のメンバーです。
宮入柚子さん
恩田美佳&津田裕子 ティータイムコンサート
5月19日にムーサ ピアノサロンにおいて、フルートの恩田美佳さんと、ティータイムコンサートを行ないます。14:00~15:30で、一般2500円、中学生以下1500円(お茶菓子つき)です。
プログラムは、エルガーの「愛の挨拶」、フォーレ「夢のあとに」、ボルヌの「カルメン・ファンタジー」などです。
日曜日の午後をごゆっくりお過ごしください。
お席に限りがありますので、どうぞご予約ください!
協力 : 村松楽器 横浜 後援 : ヤマハミュージック 横浜店
※恩田美佳プロフィール
北アルプス松本と横浜を結ぶフルーティスト。21才で単独渡独。学費無償でドイツ国立デトモルト音楽大学を卒業。演奏家ディプロム取得。在学中に、現地のオケに参加。現地の音楽学校で講師を務める。「松本中町蔵の夕べ~熊本城復興・西日本豪雨チャリティーコンサート」、「八十に銀行ロビーコンサート」出演。横浜ケーブルTV「じもっと」、J:COM「横浜人図鑑」、信州あずみのFM「頂は今日も晴天なり」出演。横浜&松本市フルート教室主宰。
宮入柚子サロンコンサート
ヤシンスキー先生のレッスン
2019年も良い年でありますように!
ベヒシュタイン輸入代理店本社
12月27日に、千歳烏山のベヒシュタイン輸入代理店「ユーロピアノ」東京本社ショールームを訪れました。来年のピアノフェスティバルにご協力いただいておりますので、そのご相談のために会長さんにお合いしたのですが、その後で色々なベヒシュタインを弾かせていただきました。
立ち上がりが早く透明で軽やかな音色で、音ばなれが良いので、とても美しい音作りができます。
本当にすばらしいピアノの数々を堪能させていただきました。
これ以上幸せなことはない、楽しいひとときでした。
どうもありがとうございます!!
それからオペラシティへ向かい、ご招待いただいた小倉貴久子さんのコンサートを聴かせていただきました。とても充実した一日でした!
老人ホームのピアノボランティア
12月16日に老人ホームの「セントラル・ビオス」へ、生徒さんたちがピアノのボランティアに行きました。グランドピアノがある立派な老人ホームです。
8名の生徒さんが次々に演奏すると、皆さんが喜んで拍手して下さいました。
みんながとても上手に演奏したので、職員さんもびっくりして、心が軽くなったそうです。
お年寄りの皆さんのお顔が明るくなったとのことでした。
このすばらしい演奏チームは、ピアノが弾きたい人たちの「ピアノ弾き隊」と名付けられました。
ピアノの練習を続けると、周りの皆さんに喜んでいただけることを経験していただきました。
ボランティアが終わってから、皆さんで私のピアノサロンへ移動。
10月にフランスへ招かれて演奏した生徒さんの報告会を行ないました。
写真を見ながら演奏旅行の様子をお話しし、皆さんからのご質問を受け、
生徒さんたちの交流ができたことが何よりの成果となりました。
お母様たちも「ピアノ見守り隊」として優しくサポートして下さいました。
どうもありがとうございます!!
ムーサ ピアノスクール発表会2018
12月2日に、結婚式場のイストアールで発表会を行ないました。
お城のような建物で、美しい内装の会場に「ペトロフ」のピアノがあります。
ペトロフはチェコのピアノで、外観も優雅ですが、音の響きもヨーロッパそのものでした。
スタインウェイとは違って優しい音色なので、プレイエルに似ています。(製造技術はベーゼンドルファー系統です)
結婚式と同じように、丸いテーブルをご家族で囲んでの演奏会は和やかな雰囲気で、お昼にはコース料理のランチもいただき、とても楽しい1日となりました。
ランチタイムには、フルートの恩田美佳さんの伴奏をつとめました。
今年はドビュッシーの没後100年なので、ドビュッシーの演奏をお願いしました。
「毎年お食事付きの発表会がいい!」というお声もきかれましたが、来年の発表会は、なんとハーモニーホールのメインホールが決定しています!
来年は大ホールのステージで思いっきり弾いてくださいね!
結婚式場のイストアールです。本当はもっと明るいのですが。
ペトロフと、フルートの恩田美佳さん。後ろ姿でごめんなさい。
演奏が終わり、ペトロフのピアノの前で記念撮影。
皆さま、発表会おめでとうございます!
これから皆さんの写真ができるのが楽しみです。
日本クラシック音楽コンクールの審査
チェンバロでゴールドベルク
今日は音文ホールのチェンバロを弾ける日なので、まずクープランでフランス宮廷気分に。
それからバッハの「ゴールドベルク変奏曲」を弾きました。
ゴールドベルクは2段鍵盤のチェンバロのために作られた曲なので、1段鍵盤のピアノではものすごく弾きにくいのです。これを2段のチェンバロで弾きたい!というのが、私の長年の願望でした。
私の楽譜には、左右の手が重なるところに、ここは右手が上とか、左手が上とか、一生懸命考えて書き込んであります。涙ぐましい努力ですが、こんな苦労は2段鍵盤なら全く不要なのですから、がっくりします。
ついに今日、念願がかなって2段で弾いてみると、やはり弾きやすい! 左右の手がぶつからない! そしてピアノでは重なってしまっていた音が離れてクリアに聴こえるではありませんか!
思わず、お~っと声が出てしまいました。
いくらピアノでゴールドベルクを弾いてもうまくいかず、自分は下手だと思っていても、それはピアノだったからなのですね! やはり楽器というのは大切です。
でも2段でも、この曲は難しいです。左右の交差もきついです。やはりバッハは異常な人だということがよくわかります。(天才だという意味です)
静かな秋の夜長に、不眠症の伯爵のために、古いお城でチェンバロを奏でてあげたいものですね。
あ~2段チェンバロがほしいなあ! 面白いです!
今日はまてひとつ、夢が叶った幸せな日でした。
フランス旅の思い出
海外に渡航したのは一年ぶりですが、この一年でずいぶん変わったなと感じたことがあります。
それは空港や文化施設の職員が減り、無人化が進んでいること。
空港のチェックインや、荷物を預けることも無人で、自分で機械を操作します。
コンサートに行きたくて、ホテルのフロントにチケットを頼もうとすると、自分でネットで購入してくれと言われ、カードで支払うことになります。
オペラ座に入るために入場券を買おうとすると、現金が使える券売機はなくて、カードのみです。
無人化、キャッシュレス化が進んでいます。
羽田に帰ってくると、入国審査も無人で、機械に顔認証されました。
2020年の東京オリンピックに備えて、顔認証が進んでいるようです。
この1年でずいぶん変わったものだと思います。
また同行の方はスマホで、リアルタイムの情報を得ているし、自動翻訳機も活用していらっしゃるので、旅のスタイルもどんどん変化しています。
世界はどんどん変化しています!
パリの空港にピアノがあったので、生徒さんが弾いています。
ストリートピアノですが、今日の練習にいいかもしれません。
ちゃんとこの場所にふさわしいように、やさしい感じの曲を選んで弾いていました。
フランスでドビュッシーを弾きましたね!
周りの方も拍手してくれます。
ジョルジュ・サンドの館に行きましたね。
ここでショパンの数々の名曲が生まれました。
子犬のマルキもいたんですね。
アルス城のコンサートで、古いプレイエルを弾きました。
ショパンの命日の前夜に、すばらしい音楽に包まれました。
夢のような一夜でしたね。
お城の中の楽屋で。まるで王子様を待つお姫様みたいでは?
オールボワール、フランス。また会う日まで。
オランジュリーとルーブル美術館
旅の最後に美術館へ行きました。
オランジュリー美術館の、モネのスイレンです。
ベレー帽を被っているので、絵描きさんみたいですね。
オランジュリー美術館からルーブル美術館へ向かう、この道も素敵でした。
両側はマロニエですね。
手入れされたチュイルリー公園にはパラが咲いていました。
とても暖かい日で、パリの散歩を満喫しました。
音楽家を守護する聖なるセシリア。
ルーブルは写真OKなのですね。
昔のカメラでは暗くて良く写りませんでしたが、今のカメラならきれいに写ります。
私が好きな古代ギリシャのニケに、また会うことができました。
生徒さんはモナリザが見たくて、モナリザにも会えました!
ドラクロワが描いたショパン。
私も直筆の原画は初めて見ました。
生徒さんがどうしても見たいとのことで、閉館間際の館内を走って探しました。
生徒さんのおかげで、生徒さんに引かれて善光寺参りをしているようです!
引っ張ってくれてありがとう!
ドビュッシーのお墓参りとマドレーヌ寺院
翌日はフランス最後の日で、まずパッシー墓地へドビュッシーのお墓参りに行きました。
生徒さんが今ドビュッシーを弾いているので、ぜひお参りしたかったそうです。
私は以前に一人で来たことがあり、2度目なのですが、生徒さんと一緒に来ることになるとは思いもよりませんでした。こんなふうに生徒さんへ音楽のバトンを渡せることは幸せですね。
ドビュッシーのお墓
近くにフォーレのお墓があります。白いバラを捧げました。
地下鉄でオペラ座に行き、あまりの豪華絢爛さにびっくり!
まるで宮殿ですね。
ちょっと疲れたので、オペラ座近くのカフェ・ド・ラ・ペーで一服。
伝統のある素敵なカフェです。
それからショパンのお葬式が行なわれたマドレーヌ寺院へ行きました。
外観はギリシャ風ですが、中にはいるとマリア様が迎えて下さいます。
ショパンのお葬式ではリストが、ショパンのプレリュード4番と6番をオルガンで演奏したそうです。
ショパンの希望により、お葬式で演奏されたモーツァルトのレクイエムと共に、今でも葬儀の曲目で
コンサートが行なわれています。
生徒さんも今回プレリュードの6番を弾いたので、感慨が深かったようです。
ショパンの命日コンサート~ショパンのお墓参り~お葬式の教会~お葬式で演奏された曲と、きれいにつながりました。
でもやはり、ショパンはまだ生きているような、いつも一緒にいるような気がするのです。
ショパンのお墓参り
コンサートの翌日、パリに戻ると早速ペール・ラシェーズ墓地へ、ショパンのお墓参りに行きました。
この日は10月17日、奇しくもショパンの命日でした!
169回目の命日ですが、仏式にいうと170回忌ですね。
命日のためか、他にもお参りの方たちがいて、お花が飾られていました。
お墓の上部にある彫刻は、ジョルジュ・サンドの娘の夫クレサンジェが作ったものです。
お墓参りとはいえ、私達は毎日ショパンの音楽に接しているので、ショパンが亡くなったような気がせず、「いつもありがとうございます!」とお祈りしました。
ペール・ラシェーズ墓地。生徒さんとお参りできたのも良い思い出です。
ショパンの墓
夜はノートルダム大聖堂のコンサートへ。
バッハのマニフィカトと、アルボ・ペルトの「テ・デウム」。
大好きな曲ばかりで、とくに「テ・デウム」の生演奏は初めて聴いたので、
感動のあまり涙が。大聖堂の長い残響の中で、音が立ち昇ることを経験しました。
アルス城のコンサート
10月16日に、ノアンのアルス城で、ショパンの命日の前夜に「ショパンナイト」コンサートが行なわれ、生徒さんが招かれて演奏しました。
18時から始まり、ディナーを挟んで24時まで行なわれる長いコンサートです。
生徒さんはトップバッターで18時から演奏し、ショパンナイトの幕を開けました。
主催者のイブ・アンリ先生からは、音楽的な演奏で、彼女の演奏は特別な時間になったと評されました。
わずか10才でヨーロッパデビューを果たし、好評を得た生徒さんに拍手を贈ります!
「ショパンナイト」コンサートが行なわれたアルス城
お城の中でリハーサル。ピアノは1920年と1846年のプレイエルです!
現在のピアノよりタッチが軽く、残響が短いので、演奏に工夫しました。
生徒さんのヨーロッパデビューです!
とても素敵な演奏に大きな拍手をいただき、アンコールも2曲弾きました。
ヨーロッパでは、子供の演奏でも、外国人でも熱心に聴いて下さると思いました。
ピアニストは左から森山光子さん、稲田つづるさん、ポーランドのショパン大学出身者。
もう一人フランス人の、4名でした。イブ・アンリ先生も演奏されました。
日本人2人は、とても味わいのある演奏でした。
イブ・アンリ先生と。
イブ・アンリ先生のスタジオ
ジョルジュ・サンドの館3
玄関を入ると、右側に2階へ上がる階段があります。
ゆったりとした螺旋を描き、とても素敵な空間を作り出しています。
白と黒の市松模様の床が、モダンな印象です。
この階段を、ショパンも上ったり下りたりしていたのですから、感慨が深いですね。
2階の部屋の入口が、2重ドアになっています。
これはショパンのピアノの音がうるさかったので、作られたものだそうです。
サンドの館は立派な造りなのですが、さほど大きくはないので、サンドの子供たちとの距離も近く、(ショパンの部屋の隣が子供の部屋)、ショパンと子供たちの間に摩擦が生じたことも頷けます。
これは本当に、現地へ行ってみて理解できることですね。
サンドの館の敷地は広く、庭で野菜を栽培していました。
ここで採れた野菜を食べていたのですね。
何といってもフランスは食通の国!
食事へのこだわりは格別のものでしょう。
実際に、何を食べてもおいしいです。
ジョルジュ・サンドの墓です。
サンドの館の敷地内にあります。
サンドの助力によって、ショパンが数々の名作を生み出したことは事実ですから、大きな功績を残されました。強いエネルギーと、すばらしい魅力のある方だったのでしょうね。
また、サンドの豊かな生活を支えた召使いの方たちや、サンド家の領地で働く農民の方たち全ての力によって、ショパンの音楽が創造されたことも実感されました。
以前にワルシャワのショパン博物館や、ショパンの生家なども訪ねましたが、ワルシャワは戦火で焼かれたために、新しく作り直されています。
ノアンのジョルジュ・サンドの館は、当時のままに残されているので、よりショパンの気配が濃厚に漂っています。
ショパンがお好きな方には必見です!
ぜひサンドの館を訪れてみてください!
ピアノを弾かれる方はご自身の音楽観が深まり、音色が変わることに間違いありません。
ジョルジュ・サンドの館2
ジョルジュ・サンドの館
ショパンの恋人、ジョルジュ・サンドは父方が貴族なので、サンドはノアンの館を受け継ぎました。
ここでショパンは7度の夏(5ヶ月)を過ごし、多くの名作を生み出しました。
サンドの館の前には、12世紀からの教会がありました。
館の玄関を入ると、すり減った段差が往時のままに残り、今は亡き主人や客人を迎えていた時代を偲ばせます。
玄関の床は、白黒の市松模様で、螺旋状のアイアンの手摺とともにモダンな空間を作り出しており、当時は実に斬新なデザインだったのではないでしょうか。
館の床は石造りで、重厚な落ち着きを与えています。
室内の調度品も当時のままで、ショパンが歩いていた当時の面影を色濃く伝えています。
とくに客人が集まったサンドのリビングルームには、芸術家の雰囲気が濃厚に漂い、アップライトのプレイエル(ショパンの死後に置かれたもの)を同行のピアニストに弾いてもらうと、ショパンの時代に迷い込んだような感覚をおぼえ、強烈な印象となりました。
ジョルジュ・サンドの館。2階の左から2番めがショパンの部屋で、ここからピアノが聴こえていました。
キッチンも当時のまま残されています。
サンドのリビングで、芸術家のサロンが開かれていました。
ショパンナイトのコンサートで演奏するピアニストの3人。
左側はショパン大学を卒業したばかりのポーランド人です。
食卓テーブル。ここでサンドとショパンやドラクロワが食事をしていました。
サンドの寝室です。
フランスのノアンに来ています
2018年10月14日、羽田からパリへやって来ました。
パリから急行で南へ270キロのところにノアンという町があります。
ここにはかつてショパンとジョルジュ・サンドが共に暮らした、サンドの館があります。
近くにアルス城があり、10月17日のショパンの命日の前夜に「ショパン・ナイト」というコンサートが行なわれます。
今年は生徒の稲田さんが演奏するので、サポートのため一緒にノアンへ入りました。
ノアンはフランスの中央で、広大な畑と牧場が広がっています。
古くから農業を中心とした人々の暮らしが、連綿と受け継がれています。
今はパリから3時間で付きますが、昔は馬車で40時間かかったそうです。
窓辺に花が飾られ、とても素敵な町並みです。
カフェ・ジェルボー
玉置先生 古希のお祝い会
こまくさ音楽教室発表会2018
9月23日に、こまくさ音楽教室の発表会を開きました。
3才の「リトミックぴあの」から、初めての発表会の生徒さん10数人をお迎えし、声楽の独唱やジャズのピアノトリオまで、多彩な演奏の一日を繰り広げました。
ピアノの世界は思いの外広く、300年以上の歴史と、海外の広い地域とのつながりを持っています。
この広大な時間と空間の世界を、どうぞたっぷりと楽しんでいただければと思います。
また音楽を学ぶことによって、精神力を強くしたり、持続力を養うことができますが、同時に「静かな心」を保つことができます。音楽を身につけることによって、人生を穏やかな心で過ごすことができますように、生徒さんたちを支えていきたいと思っています。
発表会ではいつも色々な演奏家をお招きしますが、今年はバレエをお目にかけることになりました。
「MOMOKOバレエスタジオ」の桃子先生とお弟子さん2人が、美しい踊りを披露して下さいました。
そして何と客席に清沢飛雄馬さんの姿が!
清沢飛雄馬さんは、桃子先生のもとでバレエを学んだことがあり、サンフランシスコ在住なのですが、今年の6月にアメリカのジャクソン国際バレエコンクールで、金賞なしの銀賞を受賞された17才です!
ジャクソン国際バレエコンクールは、世界三大バレエコンクールのひとつです。
そして、な、なんと、飛雄馬さんが飛び入りで踊って下さいました!
本当に実力のある方は、即興で踊ることができるのですね。
力強く、美しく、キレの良い踊りに圧倒されました!
飛雄馬さん、どうもありがとう! そしておめでとうございます!!
清沢飛雄馬さん
ムーサ ピアノサロンでリハーサル
楠原先生公開レッスン
楠原祥子先生「マズルカ講座」
「金子三勇士と未来のピアニストたち」
長野県ピアノコンクール
楠原祥子「マズルカ講座」
ショパンマラソンのケーキ
ピアノサロンの看板
猫の訃報
楠原祥子先生 公開レッスン
みんなdeショパンマラソン2018
5月13日に第四回のショパンマラソンコンサートを行ないました。
毎年恒例、大人気の企画で応募者多数のため、予定の時間を延長して、10時から20時まで、本当に長いコンサートになりました。
本当に皆様のショパン愛はすばらしく、心のこもった演奏に感じ入りました。
生徒さんも15名出演してがんばりました!
遠く千葉県へお引っ越ししたのに、演奏に来てくれた元生徒さんもいて感激でした!
ぜひまた来年も弾きにきてくださいね!
コンサートの途中で(ショパンの生涯」について講座もありました。
同級生でピアニストの楠原祥子先生が、演奏を交えながらお話しして下さいました。
とてもわかりやすく、良く練られた内容で、充実の時間となりました。
今年は64曲演奏されました。全曲達成まで、あと何曲かな?
ムーサ ピアノサロン / ピアノシューレ
なんとピアノのお引っ越しをしました。
自宅教室を移転して、5月5日に「ムーサ ピアノサロン / ピアノシューレ」を開設しました!
場所は前から素敵だなと思っていた赤い煉瓦のビルで、内装もイタリアンモダンでお洒落です。
そこへスタインウェイとヤマハを2台設置し、イタリアのテーブルと椅子を配置すると、何とも素敵なピアノサロンになりました。
窓ガラスは防音のために2重にして、明るい色のカーテンをたっぷりと張り巡らせると、室内の音響も良くなり、ピアノの音も蘇ったかのように良く響くようになりました。
ここで平日はピアノレッスンを行ない、日曜日にはミニコンサートやリハーサル、セミナーなどを行ないたいと思います。
「ムーサ」とは、ギリシャの学芸の女神のことで、「シューレ」はドイツ語の「学校」です。
ちなみに「サロン」はフランス語で、「ピアノ」はイタリア語ですね。
皆様から沢山のお祝いをいただきまして、どうもありがとうございました!!
これからここで沢山の美しい音楽を紡いでいきましょう!
ピアノのお引っ越し! 家からピアノが出ました。
新しい場所へ搬入です。
こんなふうに並びました。奥がスタインウェイです。2台あっても広いです!
ピアノサロンのできあがり!!
お祝いをありがとうございます!!
新しい新しい新しい
ハンガリー大使館
1月30日に東京のハンガリー大使館を訪れました。
11月にハンガリーで行なわれた「バルトーク子供のための国際ピアノコンクール」に、日本人の子供たち6名が入賞したので、そのご報告に伺い、ハンガリー大使に演奏を聴いていただきました。
出席者には音楽事務所ジャパン・アーツの社長さんや音楽評論家、また経済的に支援して下さる企業の経営者など、錚々たる方が沢山いらっしゃいました。
サイトウ・キネンでお会いしたことのある声楽家の方がいらしたのでご挨拶をすると、広島で音楽活動のNPOをなさっているとのことでした。
松本の稲田さんも最年少ながら、しっかりと演奏してくれました。このピアノは、皇后美智子さまも演奏なさったことのあるピアノだそうです。
報告会の後には楽しいパーティーとなり、協賛してくださるハラダのおいしいお菓子をいただきました。
大使館は、慶応大学隣のマンションの中にあったのですが、大使館の中に入ると、日本の法律は及ばない世界なのですから、不思議な感覚の貴重な体験となりました。
バッハコンクール予選
ハンガリーの報告記者会見
12月17日に、ハンガリーのコンクール報告記者会見を行ないました。
コンクールでグランプリを受賞した稲田つづるを中心に、日本とハンガリーの交流事業主催者の萩野美智子さんが滋賀県から、ピアニストの金子三勇士さんが東京から来て下さいました。
会見内容は、コンクールの結果報告と、日本とハンガリー交流事業の説明、金子三勇士さんがコンクール審査員としてのお話、そしてハンガリーでの写真とビデオの上映、最後に稲田つづるのピアノ演奏という盛りだくさんなものになりました。
(いつもピアノフェスティバルなどを企画しているので、この手のイベントはお手のものなのです)
NHKと、信濃毎日新聞、市民タイムス、読売新聞、中日新聞の記者さんが来て下さり、その日のうちにNHKのニュースで放映されました。
またこれからSBC信越放送で流れる予定で、タウン情報の取材も組まれています。
世界にはばたく子供たちを応援しています!!
ハンガリーのコンクールおまけ
ハンガリーのコンクール8
コンクール後に、ドナウ河のディナークルーズでお祝いしました。
左から熊本の家城先生、広島の宮入先生、松本の津田、金子三勇士さんマネージャーの松濤さんです。
ライトアップされたブダペストの夜景は本当に美しく、一生の思い出に残る光景でした。
まさに「ドナウの真珠」ですね。
最後に、ブダペストは140年前にオーストリア=ハンガリー二重帝国によって造られた重厚な街で、大変立派な美しい眺めでした。
ハンガリーの生の音楽に触れることが出来て、大変勉強になり有意義な旅行となりました。
ハンガリーとの交流事業を主催されている萩野様と、子供たちの育成に尽力されている金子三勇士様、また現地でお世話になった沢山の方々にも、心より感謝申し上げます。
このコンクールを含めた交流事業は、今後も続いていきます。
また新しい情報が入り次第、お知らせいたします。
長々とお読み下さいまして、どうもありがとうございます!!
ハンガリーのコンクール7
コンクールの翌日は、バルトーク記念館で入賞者によるガラ・コンサートを行ないました。
バルトーク記念館はバルトークが住んでいたところで、バルトークが使っていた家具やメガネ、食器なども展示されています。
ガラ・コンサートとは、フィギュアスケートのエキシビションのようなものですね。
皆さんリラックスして、楽しく演奏しました。審査員の先生方も最前列で温かく見守って下さいました。
稲田さんはバルトークの「豚飼いの踊り」を弾いたので、羊飼いの少年のような衣装で登場しました。
ハンガリーの音楽学校の先生方からも大人気です。
日本の子供たち6名が派遣されて演奏し、グランプリ、最優秀賞、特別賞と、全員が入賞しました!
ハンガリーとの交流事業を主催していらっしゃるブラームスホール協会の萩野さんは、あまりの嬉しさに涙していらっしゃいました。
子供たち、本当によくがんばりました!
おめでとうございます!!
ハンガリーのコンクール6
ハンガリーのコンクール5
ハンガリーのコンクール4
ハンガリーのコンクール3
ハンガリーのコンクール2
ハンガリーのコンクール1
ハンガリーのブダペストで11月24日、25日に行なわれた「ハンガリー子供のためのバルトーク国際ピアノコンクール」に生徒さんが参加するため派遣されたので、同行いたしました。
ハンガリーと日本の子供たち94名が演奏したうち、7名のグランプリ(最高賞)に選ばれるという素晴らしい結果となりました!
11月20日~28日までのハンガリー旅行の様子をお知らせいたします。
松本の自宅を出てからブダペストのリスト空港まで、飛行機の乗り換えを含めて約24時間かかります。
到着の翌日21日からコンクールまで、毎朝近くの音楽学校へ個人練習に行きました。
学校の中は、生徒たちが描いた絵が飾ってあり、植物もあり、明るい色のカーテンなどカラフルで、とても楽しい雰囲気になっています。
学校のピアノは使い込まれたものですが、色々なメーカーのものがあり、日本では見たことのない珍しいピアノもありました。ハンガリーでバルトークを弾くという幸せ!
音楽学校へ通った通りの町並み。共産主義時代以前の建物は、とても素敵な雰囲気があります。
地面は石畳なので、ちょっと歩きにくいかもしれません。
市役所も素敵な建物です。
ハンガリーからコンクール速報です!
N響と第九を歌いました
11月5日に、キッセイホールでN響のベートーヴェン第九演奏会があり、合唱に参加しました。
N響にはヴィオラの川本嘉子さんや、オーボエの茂木大輔さんなど、優れた演奏家が集合していますし、ソプラノの森麻季さんや、バスの妻屋秀和さんも本当にすばらしく、共演させていただきながら、感動の嵐に包まれるような経験でした。
指揮の尾高忠明さんは、もう半分神がかったような状態でしたし、副指揮の岩村力さんも熱心に指導して下さいました。尾高先生は桐朋の先輩ですし、岩村先生は後輩です。
第九の公演は、オーケストラ、指揮者、ソリスト、合唱をはじめ、ステージマネージャー、ライブラリアン(楽譜係)、舞台スタッフ、照明、制作スタッフなど多くの人々が有機的につながり合って、音楽を作り上げていくところが本当に面白く、創作活動の楽しさを味わうことができました。
プロの演奏家たちも、いつでも、どんな所でも、ひとたびタクトが振り下ろされれば、ぴたりと最高の演奏を始められるのですから、まさに神業と感嘆します。
でも音楽家の方たちの会話って、「今日、温泉に行く?」とか、「今晩、何食べようか?」という感じで、意外と普通なんですよね。
それにしてもベートーヴェンは、全く耳が聞こえなくなった晩年に、この第九を作ってくれたのですから、本当にすごいですね、感謝します!!
皆様もぜひ第九を歌いましょう!
キッセイホールの美しい紅葉
尾高忠明氏
岩村力氏
森麻季さん
旧古河庭園の秋バラ
10月10日、ブレハッチを聴きに東京へ行きました。
ところが直前になって、ブレハッチの体調不良により、リサイタルは中止になってしまいました。
せっかく東京へ行ったのに・・・こんなこともあるのですね・・・
そのまま虚しく帰って来ましたが、コンサート会場へ行く前に、駒込の旧古河庭園の秋バラを見て来ました。旧古河庭園は、明治の元勲(国に対して大きな功績があった人)が造ったそうで、イギリス風の洋館と洋風庭園、そして広い日本庭園があります。
庭園は自然の段差を利用して造られており、立ち位置によって変化する景観を楽しむことができます。
ちょうど見頃の秋バラが洋館とと調和して、芳しい香りを漂わせていました。
日本庭園の鬱蒼とした木々は、東京にいることを忘れさせるほどの静けさです。
そして黒々とした関東ローム層の土は、紛れもなく故郷の大地でした。
ちょっとした東京トリップでした。
まだまだ東京には知らないところが沢山あります。
2017発表会
10月9日に、こまくさ音楽教室と津田ピアノ教室の発表会を行ないました。
こまくさ教室は初めての発表会なので、なんと半分以上の方が「初めての発表会」となりました。
「初めての発表会」というのは、音楽の世界にデビューするということなので、本当におめでたいことだと思います!
2才のリトミックから始まり、年中さんも年長さんも、小学生も中学生も、みんな上手に弾くことができました! みんな本当によくがんばりましたし、子供さんの可能性というのは本当にすごいと思います!
中にはとても上達して、すばらしい演奏で感動させてくれる生徒さんもいて、目頭が熱くなりました。
ハンドベルの「マナ・トーン」の演奏は美しく、子供たちのハンドベルの体験をすることができました。アイリッシュハープの市原寿美先生の演奏に、皆さんうっとりしました。
午前10時から第一部、第二部と進み、第三部はフルートや大人の皆さんです。
大人のピアノではショパンの「舟歌」という難曲を熱演する方がいたり、声楽の伴奏には私も加わりました。
そして最後はジャズのピアノ・トリオです。ベースとドラムのゲストが参加して下さいました。
ジャズピアノの山崎洋美先生も演奏して下さり、最後には熱く盛り上がって19時に終了となりました。
発表会とはいえ、それを超えたすばらしい演奏会となり、皆さんの笑顔があふれる至福の一日となりました。皆さん、おめでとうございます!
こまくさ教室の初めての発表会を、このように立派に行なうことができましたこと、皆様に厚く御礼申し上げます!! 本当にどうもありがとうございました!!
2~3才のリトミック
ハンドベルの体験
ピアノ科の先生たち
第一部の生徒さんたち
アイリッシュハープの演奏
ジャズピアノ
汐留ベヒシュタイン
10月6日に汐留のベヒシュタイン・サロンで、ベヒシュタイン輸入総代理店「ユーロピアノ」の新社長就任パーティーがあり、招待されたので行ってきました。
汐留ベヒシュタイン・サロンは少人数ですが、立派なフルコンサートグランドある素敵なサロンです。
新社長のご挨拶の後、ベヒシュタインを使ったレッスンのビデオを見たりしながらお昼の立食となり、おいしいお料理をいただいているうちに、同級生のピアニスト・楠原祥子さんとお会いしました。
楠原さんはポーランドのショパン大学を卒業後、ショパンのスペシャリストとして演奏活動を続けています。懐かしい同級生に会えて、とても嬉しく思いました!
会場に桐朋の村上弦一郎先生がいらしたので、楠原さんに紹介していただきました。
村上弦一郎先生は、長野県コンクールの審査員でもいらっしゃるので、7日・8日は長野市で本選の審査に当たられます。
ベヒシュタイン・サロンは浜離宮庭園のすぐ近くなので、帰りに庭園を散歩しました。庭園は東京湾のほとりにあり、徳川家の別邸だったそうです。
ベヒシュタインと東京湾と浜離宮と、同級生ピアニストとの邂逅と、めまぐるしくも華麗なる一日でした。
小山実稚恵さんとエクセルシオ
10月3日に小山実稚恵さんと弦楽四重奏の「カルテット・エクセルシオ」のコンサートがありました。
エクセルシオは皆さん桐朋の後輩で、結成以来25年も演奏を続けているプロの弦楽四重奏団です。
ヴィオラの吉田有紀子さんは岡谷出身なので、桐朋長野同窓会でもお会いしました。
弦楽四重奏は音楽の基本といわれており、ピアノ曲も四重奏が元になっている曲が多いので、四重奏を聴くことは音楽を理解するために、たいへん役に立ちます。
ピアノでも、左手をチェロのように歌わせるところがありますし、4声の和音を調和して響かせるところもあり、弦楽四重奏はとても参考になります。
終演後に打ち上げパーティーがあり、小山実稚恵さんとお話をすることができて感激でした!
お手を見せていただきましたが、それほど大きくなくて、背も高くないのに、あれほどパワフルな演奏をされるとは驚きです。そして全く偉ぶるところがなく、普通の方なので、またまた驚きです!
小山さんはチャイコフスキコンクールとショパンコンクールという、二大コンクールの両方に入賞した日本人で唯一のピアニストですから、間違いなく日本を代表するピアニストです。
松本では、色々なすばらしい演奏家にお会いすることができて幸せです!
牛田智大様
長野市のホクトホールで、牛田智大さんのリサイタルを聴きました。
17才で現役の高校生なのですから、年間50回ぐらいのコンサートを、どのようにして学業と両立させているのか、全く奇跡としか思えません。
小学生の時からすごいピアニストだと思っていましたが、デビューから5年で更に進化して、すばらしい演奏に幻惑されました。
自分も高校生の頃に一生懸命弾いていた曲から、最近教材に使っている曲まで、全てが高次元で展開され、まさに天才ピアニストですね。
これからは牛田くんではなくて、「牛田様」とお呼びしなくてはいけないと思いました!
昨年は演奏中に倒れることがあり心配されましたが、今年はお元気そうで何よりです。
昨年、塩尻のレザンホールでリサイタルをされた際、楽屋の前で調律師さんに紹介していただき、ご挨拶をすることができました。
これからのご活躍を心より応援しております!
練習したくなる魔法のおみくじ
バイエルン国立歌劇場の「魔笛」
9月24日に上野の文化会館で、バイエルン国立歌劇場の「魔笛」を鑑賞しました。
秋の日のうららかな午後、都美術館で「ボストン美術館展」を見てから、会場へ向かいます。
学生時代に良く通った文化会館は久しぶりで、浦島太郎のようです。
「魔笛」は小学生の時にテレビで見て憧れてから、何度も鑑賞していますし、自分でも伴奏をしたことがあるので、全曲を良く知っている大好きなオペラです。
ドイツを代表する歌劇場の演奏はすばらしく、とくにパミーナの歌唱に感銘を受けました。
3人の少年もとても可愛らしく健気なので、涙が滲みました。
何度聴いても「魔笛」は飽きません。このようなオペラが18世紀に作られて、200年以上も上演されていることは驚きです。モーツァルトのソナタを弾く方は、ぜひオペラも見ていただきたいと思います。
いつかウィーン国立歌劇場で「魔笛」を見たいと思います。
前日には松本で、ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラを聴いたばかりだったので、気分はちょっとドイツになりました。(ドイツのオーケストラと、読売交響楽団のコンサートマスターをつとめるヴァイオリンの日下紗矢子さんがすごかったです!)
場内は大変な賑わいで、最近の少子化や、クラシック離れなどは全く感じられず、オペラファンは健在でした!
N響の第九
11月5日にキッセイホールで行われる、N響の「第九」の練習が始まりました。
合唱が趣味なので、参加しております。
指揮は尾高忠明氏で、ソプラノは森麻季さんです。
合唱付きのオーケストラは、ピアノよりもスケールの大きな音楽に浸ることができます。
今までに大好きなフォーレのレクイエムやモーツァルトのレクイエム、バッハの「ロ短調ミサ」や「マタイ受難曲」などを歌いました。
合唱で楽しみなのは、すばらしい指揮者の指導を受けたり、プロのオーケストラと共演できることで、これまでにトレヴァー・ピノックや小澤征爾の指揮で歌い、さらにニューヨークのカーネギーホールの舞台に立つことまで出来ました。
合唱では、プロの演奏家と共演したり、世界のホールで歌う道が開かれています。
このすばらしい合唱の世界へ、皆さんもいらっしゃいませんか?
安曇野市長を表敬訪問
リトミック2~3才
藤田真央さん、クララ・ハスキル優勝!
藤田真央さんが、クララ・ハスキル・ピアノコンクールで優勝されました!
まだ18才の大学1年生です。
藤田さんには、4月の「松本ピアノフェスティバル」でゲスト演奏していただいたり、6月の信州国際音楽村でのリサイタルでも聴かせていただき、本当にすばらしい演奏だったので、コンクールの優勝をとても嬉しく思います!
クララ・ハスキル・コンクールの優勝者には、エッシェンバッハやミシェル・ダルベルトなどがおり、優勝者の全てが世界的に活躍する一流の演奏家になっていると言われています。
松本ピアノフェスティバルの時に、ピアニストの松本和将さんが、藤田さんの演奏の「あまりのすごさに鳥肌が立った」と感想をおっしゃっていたことが思い出されます。
これからの藤田さんが、ますます素晴らしく成長されていくところを見守ることができる幸せを一杯に感じております!
藤田くん、おめでとうございます!!
リトルピアニスト・コンサート
ハンガリー派遣選考会
8月5日に東京で、ジャパン・ピアノ・コンペティションの全国大会があり、これはハンガリー派遣選考会として行われたのですが、自宅教室の生徒さんが出場して、みごとに合格、ハンガリーへの切符を手にしました。11月にハンガリーへ派遣され、国際コンクールに参加するので、私も同行する予定です。
まだ小学3年生の生徒さんですが、今までに長野県ピアノコンクールで2回の優秀賞や、ジュニアピアニストアワードで新人賞を受賞し、芸大や桐朋の先生のレッスンも受けたことがあります。
2000人の大ホールで弾いたこともあり、スタインウェイにも慣れているので、初めての東京のステージでしたが、落ち着いて演奏することができました。
ピアノの勉強はきびしいだけではなく、ピアノを弾くと周りの人が喜んでくれる体験をしてほしくて、老人ホームのボランティアや、駅前コンサートでストリートミュージシャンになったこともありました。
それらの全ての体験がコンクールで活かされて、本当に明朗で清冽な演奏を聴かせてくれました。
9才にして「人を楽しませる演奏がしたい」とおっしゃっています。
将来が楽しみですね。
8月6日にはブダペストのリスト音楽院のガーボル先生のレッスンを受けたので、私も全員のレッスンを聴講して、勉強になりました。
「ジャパン・ピアノ・コンペティション」は「未来のピアニスト」を発掘するために行われています。
長野県から世界へ向けてはばたくジュニアを、できる限り応援していきたいと思います!
またいずれハンガリーのことなど、ご報告いたします。
バラが覗くピアノ室
松本市芸術文化振興財団の評議員
ヨーヨーで脱力
ジャパン・ピアノ・コンペティション
リコーダーを開設します
スタインウェイ東京
6月11日に、スタインウェイ&サンズ東京のオープニングパーティーがあり、招待されたので行ってきました。
エントランスには沢山のピアノ線がインテリアとして張られており、特許の記念プレートが飾られた壁を押すと隠し扉になっていて、忍者のように滑り込むことができます。
内部には様々なスタイルのスタインウェイが展示されているので、私には猫にカツオブシ状態となり、ヨダレをこらえるのが大変でした。
様々なスタインウェイに囲まれた、夢のようなピアノの森です!
中でも目を引くのが、スタインウェイ・ジャパン設立20周年記念で作られた、古風な装飾付きのフルコンです。お披露目の記念に、金子三勇士さんが演奏して下さいました。
お部屋のスペースの割にはピアノのサイズが大きすぎるのですが、三勇士さんが奏法を工夫して、美しい音色を響かせてくれました。
バックヤードの見学では、今年のオザワ・松本フェスティバルで9月に内田光子さんが演奏するフルコンも梱包されていました。内田光子さんのチケットも入手してあります。
金子三勇士さんにもお会いできました。
東京の喧騒の中で、ここはまさに別世界のピアノの楽園でした!
帰りに、ニューオータニのガーデンタワーで甥のお誕生日を祝い、幸せな一日を満喫しました。
松本ピアノフェスティバル7
松本ピアノフェスティバル6
メインコンサートは2つあり、「ピアノ・ザ・プレミアム」では、2台ピアノのライル・クライスと、山本貴志さんのソロに続いて、松下奈緒さんがオリジナル曲をヴァイオリン・チェロとトリオで演奏しました。後半は恒例のレ・フレールによる熱狂のライブとなり、最後はやはりスタンディング・オベーションになりました。
2日目のメインコンサートは、フジコ・ヘミングさんです。フジコさんはご高齢なので、当日いらっしゃるまでキャンセルが心配されましたが、無事に到着され、立派に演奏して下さいました。84才であれだけ演奏それるということは、本当に奇跡といえるようなものすごいことなので、聴かせていただくことができて、本当にありがたいと思いました。
私達も何才になってもピアノが弾き続けられますよう、がんばりたいと思います。
フェスティバルでは、フジコさんのような大先輩から、ジュニアのピアニストたち、そして初めてピアノに触れる幼児まで、幅広い年齢の方がピアノを通じて集まり、音楽を楽しむことができます。
ピアノによって人がつながる、そのピアノの力とはすごいものですね。
松本ピアノフェスティバル5
リハーサル室では4つのワークショップを行ないました。
初めてピアノに触れる幼児対象の「ピアノさん、こんにちは!」と、「大人のためのピアノ体験」、「ポピュラーピアノ講座」、そしてピアニストの松本和将さんによる「クラシック専門講座」で、今年はブルグミュラーを掘り下げて下さいました。
フェスティバルは体験型をモットーとしているので、色々なワークショップでピアノを体験していただき、はじめてピアノに触れる方も意外とやさしく弾けた、面白い!と思っていただけるよに準備しています。
松本さんの「ブルグミュラー講座」も、知っているはずの曲なのに、実はもっと深い音楽を秘めていたことが次々と明かされ、まさに目からウロコの体験となりました。多くの曲を弾いて下さったことも印象的でした。
松本ピアノフェスティバル4
松本ピアノフェスティバル3
今年からフェスティバルに「ジュニアピアニストアワード」が加わりました。
JPAは、3月に行なわれたオーディションに合格した11名が出演するコンサートで、審査員により様々な賞が贈られます。長野県で最も優秀なジュニアたち(小学生~高校生)の演奏が聴けるコンサートであり、今回はゲストに浜松ピアノコンクール第一位の藤田真央くんをお呼びしました。藤田くんのすばらしい演奏に皆が圧倒されました。
審査員はピアニストの松本和将さん、元桐朋学園の玉置先生、昭和音大の奥村先生でした。
今年は私の生徒さんも2名演奏し、新人賞や奨励賞をいただきました。
JPAはケーブルテレビで放映されます。
下の写真はJPAの出演者と、審査員と、藤田真央くんです。
一方、中ホールでは恒例の「みんなdeショパン・マラソン」が2日間にわたって続きけられました。
ショパンマラソンは一般の方が参加して、ショパンの全曲演奏を目指して、リレーで弾き続けるコンサートです。ショパンは全部で212曲のピアノ独奏曲を作りました。今回で3回目となるショパンマラソンで、これまでの累計が128曲となりました。
私の生徒さんも11人が出演し、中にはご夫婦で赤ちゃんを連れて参加してくれた方もあり、新聞にも大きく取り上げられました。お母様が演奏するときに赤ちゃんを抱いて隣に立っていようと思ったのですが、私が抱くとすぐに泣きそうになってしまったので、お父様と交代し、お父様の演奏が終わると、お母様と赤ちゃんも一緒にステージでご挨拶をなさいました。
ご家族で楽しんでいただけるショパンマラソンは人気のイベントで、これまでに東京や大阪、仙台や富山などからもご参加いただいています。
フェスティバルは2年に一度ですが、ショパンマラソンは毎年開催しておりますので、また来年はぜひ皆様もご参加ください、お待ちしております!
松本ピアノフェスティバル2
キッセイホールの玄関ロビーでは、「ピアノ選手権」というゲームや、ピアニストによるコンサート、ジャズトリオ、世界で最初に生まれたピアによるコンサート等が行なわれました。
ピアノは1700年頃のイタリアで、メディチ家の楽器工房主任だったクリストフォリによって発明されました。チェンバロ製作者の久保田彰さんが作ったクリストフォリの複製を埼玉から運び、久保田さんが自らお話をしながら、お弟子さんが演奏して下さいました。
クリストフォリの繊細な音が、ホールのロビーに静かに広がり、世界最初のピアノの音色に、皆が耳を傾けました。それはピアノの誕生の瞬間に立ち会ったかのような、時を超えた経験となりました。
真ん中の写真が、クリストフォリ制作の久保田さんと、演奏者の押野見さんです。
松本ピアノフェスティバル1
4月29日、いよいよ松本ピアノフェスティバル2017が開幕しました。
キッセイホール全館貸し切りで2日間にわたり、様々なピアノ音楽と、多種の楽器に触れて楽しめるお祭りです。松本ピアノ協会が総力を結集して行なう、ノージャンルの参加型フェスティバルで、最近は全国誌でも取り上げられ、注目されるようになってきました。
玄関入り口にはフェスティバルの看板と旗を掲げ、アプローチにはお花を飾りました。(このお花は自分たちで苗を植えて育てたものです)
地元の楽器店さんにピアノを展示していただいています。カワイさんはカワイと、シゲル・カワイ、ボストン、ディアパソンの4台を並べて下さいました。ヤマハさんも新製品を紹介しています。そして何とベヒシュタインを試弾できるという豪華なラインナップとなっています。その他にもチェンバロや電子ピアノなど、多数の楽器が所狭しと並び、信じられないぐらい楽しいピアノの森となりました!!
生徒さんのアップライトピアノ
地球儀
駅前広場コンサート
4月2日に、松本駅前広場で電子ピアノ2台によるコンサートを行ないました。
私も屋外でピアノを弾くのは初めてです!
陽が照ったり、風が吹いたりします。
スピーカーで音を増幅し、街中にピアノの音を響かせました。
「松本ピアノフェスティバル」のプレイベントとして、チラシを配りながらPRします。
大人も子供も総勢26名が次々に演奏し、立ち寄った人たちも拍手を送ってくれました。
意外なことに外国人観光客の姿が目立ちましたが、彼らからすると、異国の音楽を奏でる日本人が珍しいのでしょうか?
信濃毎日新聞やテレビ松本も取材に来て下さり、翌日の新聞にも記事が掲載されました。
これからもますます音楽の街・松本を盛り上げていきましょう!
アンドラーシュ・シフ
3月21日にオペラシティのコンサートホールで、アンドラーシュ・シフのリサイタルがあり、東京へ行ってきました。シフは私が最も好きなピアニストです。
生演奏を聴くのは2回目ですが、前から3列目だったので、指の動きも良く見えました。
完全な脱力奏法ですね。
60代になりましたが、古典派のソナタ4曲を、休憩なく続けて弾ききりました。
休憩がないということは、もし遅刻すると、ホール内に入れないということなんですね!
楽器は、まだ日本には1台しかないと言われる、最新のベーゼンドルファーVCです。
これは従来のベーゼンドルファーよりも音の立ち上がりが早いので、古典派には最適だと思います。
高音部の伸びも良く、これまでのベーゼンドルファーよりも更にバランス良く進化した最前線の音を目の当たりに聴くことができました。
演奏はまさに息をのむ素晴らしさで、至福の時を漂うことができました。
アンコールには至高のバッハもあり、大満足の一夜でした!
長野県の桐朋同窓会
今日は長野市で、長野県の桐朋学園大学音楽学部の同窓会を開きました。
学校から長野県在住者の名簿をいただくと、90名もいたのですが、出席者は11名でした。
新卒からベテランまで、幅広い年齢の同窓会で面白く、音楽の話が尽きることはありませんでした。
カルテット・エクセルシオのヴィオラ奏者の方も東京からいらして、秋の再会をお約束しました。
演奏活動が忙しい方や、後進の指導にご活躍の方、子育て真っ最中の方など、皆さんそれぞれの人生を輝かせていらっしゃいました。
在学中は知らなかった人でも、卒業後に出会うと親しくなりやすいのは不思議ですね。
皆様の前途がますます美しく花開きますように、心よりお祈りいたします。
手の筋肉
手には筋肉があるのでしょうか?
指の第二関節から先には筋肉がないのですが、指の根元から手のひらには様々な筋肉があり、指の複雑な動きを実現しています。
指を動かして楽器を演奏したり、何かを作ったりすることは、数多の筋肉を絶妙に使いこなす、まさに神業といえるものなのですね。
指を動かす筋肉には以下のようなものがあります。
虫様筋 ちゅうようきん 手の平 (深指屈筋の腱から虫様筋は伸びている) 指の付け根を曲げる
浅指屈筋 せんしくっきん 前腕 腱は手首、手の平の腹側を通る 指の第二関節を曲げる
深指屈筋 しんしくっきん 前腕 腱は手首、手の平の腹側を通る 指の第一関節を曲げる
指伸筋 ししんきん 前腕 腱は手首、手の平の背側を通る 指を伸ばす
下は深部屈筋です。ピアノを弾くために大切な第一関節を立てる筋肉です。
虫葉筋です。指の付け根を曲げる筋肉です。
詳しくは以下のページをご参照ください。
http://nukite.web.fc2.com/structure.html
グラナドスの最後
グラナドスはスペインの作曲家で、「ピアノの詩人」といわれています。
グラナドスは1916年、ニューヨークで自作のオペラを上演して成功をおさめ、愛妻のアンバロと共に帰途につきました。当時の交通手段は船ですから、船旅が大嫌いなグラナドスも仕方なくイギリス経由で、フランス船籍の「サセックス号」に乗船しました。時は折しも第一次世界大戦中です。英仏海峡を進むサセックス号に対して、ドイツ軍が放った魚雷が命中し、グラナドス夫妻は海に投げ出されてしまいました。グラナドスは一度は救命ボートに助け上げられましたが、波間に浮かぶ妻の姿を見つけると、夢中で彼女のもとへ向かい、二人はそのまま海の藻屑と消えてしまったのです。グラナドス48才の最後でした。
妻を助けるために、迷わず海へ飛び込んだグラナドス・・・
もし家族が海で溺れていたら、すぐに助けに行きますか?
子供さんならすぐに海へ飛び込むでしょう!
では親だったら? 配偶者だったら?
飛び込みますよね!?
低反発鍵盤
リトミック体験
リトミックは4月開講ですが、体験レッスンを行なっています。
リトミックでは絵のカードや積み木などを使い、体を動かしながら音符を覚えたり、音感を養っていきます。幼児期に音感を育てることはとても大切で、7才までに身に着けた音感は一生持続します。(音の高低やリズム、拍子感、ハーモニーなど)
音楽教育をリトミックから導入すると、楽器のレッスの開始がとてもスムーズになります。
2~3才はパーソナル(個人)レッスンとなり、お母様と一緒に受講していただきます。
1レッスンは25分で、お月謝3500円です。グループレッスンも可能です。
4~5才はグループレッスンで、お月謝4500円です。
3月末まで、入会金無料です!!
「イクジィ」3月号掲載写真
魔法の「玉ひも」
紙粘土
アイリッシュハープの体験レッスン
あけましておめでとうございます!
デイサービスの音楽ボランティア
12月28日に「城山デイサービスセンター」へ、生徒さんたちが音楽ボランティアに行きました。
5才から中学1年までが演奏し、40名ほどの通所の皆さんが聴いて下さいました。
リズミカルな曲になると、手で拍子を取る方がいらしたり、にこにこしながら「かわいいね」「上手だね」と言って下さいました。
演奏が終わると2~3名ずつ、皆さんと握手して回りました。「どうぞお元気で長生きして下さい」「どうぞ良いお年をお迎えください」「ありがとうございます」と言いながら。
寝ている方もいましたが、楽しい時間を過ごすことができました。
生徒さんは、普段は一人で練習していますが、弾けるようになると、今度は聴いて下さる方がいて、喜んでもらえることを体験していただくことができました。
これからも色々なところでピアノを弾いていきましょう!
クリスマス会2016
12月10日と11日の2日間にわたって、クリスマス会を開きました。
レストランでお食事をしながら、みんなでピアノを弾きます。
それぞれの演奏の後、バルトークの「子供のために」をリレー演奏しました。
皆さん練習は自分の曲だけだったのに、リレーで演奏してみると、全体の形が浮かび上がり、自分がどのパーツを弾いていたのかが浮き彫りになり、とても面白い体験となりました。
最後に全員でクリスマス・キャロルを歌い、プレゼントを配りました。
ご両親そろって参加して下さったご家庭も多く、普段はあまりお目にかかれないお父様方にインタビューして、色々とお話を伺うことができました。
ご姉妹が長く通って下さっているお父様は、いつも色々な企画がある発表会を楽しみにして下さっているとのこと、また最近松本へ引っ越して来たお父様は、お仕事の都合で転校させられたお子様達を心配していらっしゃいましたが、学校もピアノもうまく繫がることができて、お子様のピアノを聴くうちに涙ぐんでしまったそうです。
生徒さんたちにも一人ずつ、「今年いちばん楽しかったことはなんですか?」とお尋ねしました。
それぞれ「弟が生まれたこと!」「お母様の身長を追い越したこと」「泳げるようになったこと」「ショパンマラソンコンサートに出たこと」「グランドピアノが家に来たこと」「ディズニーランドに行ったこと」などと元気に答えてくれました!
皆さん、本当に楽しい一年でよかったですね! どうもお疲れ様でした!
ジャズピアノのレッスン内容
ジャズピアノのコースについて、レッスンの内容をご紹介します。
★レッスンの曲
基本的にスタンダードを題材にします。やりたい曲があれば、できるだけそれを題材にします。
ほとんどの曲が入ったジャズブックがありますので、その中からご一緒に選びたいと思います。
枯葉や、星に願いを、いつか王子様、イパネマの娘など・・・
★楽譜について
基本的にコード付きメロディーの譜面ですが、ピアノアレンジ譜を使うこともできます。
もし何かお持ちでしたら、それをお持ちください。
簡単な譜面でしたら、先生ご自身が作成し、それを教材にします。
★レッスンは定期的でなくても、不定期でも可能です。
★レッスンでは、リズムやベースの入ったマイナスワンのマシンを使って練習したいと思います。またそれをCDにしてお渡しし、ご自宅で練習できるようにします。
★コードについての知識も不可欠です。並行して勉強したいと思います。
★リズムについて
スィング、ボサノバ、バラードについて、乗り方を勉強したいと思います。
★キーボードを使って、生徒さんのバックを先生が演奏します。レベルが進むと、先生のバックを生徒さんが演奏することもあります。
最終的に人とのアンサンブルを目指します。
★ピアノを全く弾いたことがない方でも、ジャズピアノを弾いてみたいという熱意がある方は大丈夫です!
★ジャズとは即興です!
即興が楽しめるようにご指導いたします。
ポーランドダンス入門講座
11月12日に松本ピアノ協会主催で「ポーランドダンス入門講座」を行ないました。
ポーランドはショパンの生まれ故郷ですから、ショパンの音楽の中にはポーランドの民族音楽や舞踊が豊かに息づいています。ショパンのルーツを体験するために企画した講座です。
講師の先生は京都から、今井秀樹先生・裕美先生ご夫妻をお招きしました。
先生方のダンスを拝見できたことも、貴重な体験として心に残りました。
今回はポロネーズとマズルカを教えていただきました。
マズルカの中には、マズールやクヤヴィアク、オベレクというダンスが含まれています。
実際にステップを踏んでみて、なぜマズールの2拍目は長いのか、なぜオベレクの3拍目が強いのか、よくわかりました。まさに目からウロコの体験でした!
あたたかい秋の一日、先生をご案内して登った松本城の天守閣から眺めた紅葉の美しさも忘れられません。
掛川のヤマハ工場
ベーゼンドルファー東京
桐朋の音楽教室の同窓会
先日、桐朋学園大学付属子供のための音楽教室の同窓会がありました。
小学校から中学卒業まで、8年間ぐらい学んだクラスの同窓会です。
卒業以来、4年に1度開かれているのですが、私はだいぶ間が空いてしまい、20年ぶりぐらいの参加となりました。20年ぶりに会っても、誰だかすぐにわかりますし、すぐに学校時代のような感覚になってしまい、不思議なタイムスリップ空間でした。
同級生はみな、あまり変わりはなくお元気でした。やはり音楽をやっている人はあまり老けないのでしょうか。若々しく素敵に年を重ねている人もいて、とても嬉しく思いました。
お世話になった先生は今、軽井沢にお住まいなので、こんど大賀ホールでお会いすることを約束して別れました。どうぞみなさんお元気で。またお会いしましょう!
小倉喜久子さんのフォルテピアノ
9月に小倉喜久子さんをお招きして、レクチャーコンサートを開催しました。
フォルテピアノとは、1700年頃にピアノが発明されてから、19世紀半ばまでのピアノの呼称です。
バッハの時代から、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、そしてショパンやシューマンまで、ピアノといえば「フォルテピアノ」のことだったのです。
東京から2台のフォルテピアノを運びました。1台は世界最初のピアノ(クリストフォリ)を再現したもの、もう1台はヴァルター(1795年のモデル、1995年製)です。
ヴァルターはモーツァルトやヴェートーヴェンも所有していたもので、当時の音をそのまま聴くことができます。クリストフォリを作ったチェンバロ製作者の久保田彰さんもいらして下さいました。
小倉さんは楽しいお話を交えながら、演奏して下さいました。
ピアノが生まれた経緯や、ベートーヴェン所有のピアノの内部のことなど、とても興味深いお話が満載で、演奏も繊細で美しく、活き活きとした楽しさにあふれる音楽がホール一杯に流れました。
コンサート後に公開レッスンがあり、5名の生徒さんが受講しました。
小学生からシニアの方まで、2台のフォルテピアノを弾き分けながら、要点をしっかりご指導していただきました。生徒さんにとっても、忘れがたい貴重な経験になったことと思います。
ピアノといえば、この100年間ぐらいの楽器を念頭に置いていましたが、フォルテピアノに触れてみて、ピアノの世界が一気に300年以上に広がってしまい、またまた楽しさが莫大に増えて、眩暈を感じる此の頃です。本当に音楽の世界は広くて、汲めども尽きない泉のように、飽きることがない宝の山ですね。